はじめに|自分だけのAIを作れる時代へ

皆さんは カスタムGPT という機能をご存じでしょうか?

ChatGPTは知っているけど、カスタムGPTは初めて聞くな…
という方も結構いるのではないでしょうか。
今回の記事では、この「意外と知られていない“カスタムGPT”の設定から活用」まで、初心者でもわかりやすい構成で解説したいと思います。
業務効率化はもちろん、副業や教育などでも超便利な機能なので、今回の記事を参考にぜひ試してみてください!
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カスタムGPTの特徴と機能

カスタムGPTとは、OpenAIのChatGPTを“あなた仕様”にカスタマイズできる機能で、話し方・トーン・得意分野・回答スタイルを設定し、命令文やファイルの事前登録が可能です。
カスタムGPTを作成すれば毎回同じような指示や質問をする必要がなくなり、生成内容に一貫性を持たせたい時に重宝される機能です。
主な機能は下記の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
名前・アイコン設定 | オリジナルの名前と画像が設定可能 |
振る舞いのカスタム | 口調・一人称・回答方針などが指定可能 |
システム命令文 | 初期の「性格」や「目的」を明確に指示 |
ファイルやWeb閲覧の有無 | 機能ごとにON/OFFが選べる |
「名前やアイコンの設定」
・・・自分のブランド名をつけたり、画像を設定することで、オリジナルの専用AIが完成。
「振る舞いのカスタム」
・・・AIの口調や一人称、回答のスタンスなどを細かく調整可能。
「システム命令文」
・・・AIに事前に伝えておく“裏の設定”で、性格や目的、回答方針などを最初から明確にしておくことができます。ブレのない安定した応答を得るためには、この命令文がカギになります。
「ファイルやWeb閲覧の有無」
・・・特定のドキュメントを参照させたり、逆にインターネットにアクセスさせず限定的な回答をさせたいといった調整が可能です。
このように、カスタムGPTは「個人仕様のAI」を実現するための柔軟なツールになっています。
使い方次第で、日々の業務から学習支援、創作活動までさまざまなシーンで活躍してくれます!
カスタムGPTを使うメリット

自分だけのAI体験で、効率もクオリティも向上
カスタムGPTを活用する最大の魅力は、「自分のためだけに最適化されたAI」が手に入ることです。
ここでは、ユーザー視点での具体的なメリットを見ていきましょう。
ユーザー視点の利点
ユーザー目線での主な利点は3つあります。
生成内容に統一感を出せる
・・・好みのトーンや使い方に合わせた応答処理を指示できるため、統一感のある生成結果を得ることができます。
作業や副業での反復作業を自動化できる
・・・ブログ記事の構成や生成画像のサイズ、よく使うプロンプトといったルーティン作業をカスタムGPTに学習させることで作業の効率を格段に向上させることができます。
チームでカスタムGPTの共有ができる
・・・カスタムGPTは共有が可能です。カスタムGPTを共有することでチーム内の業務効率を向上させることができます。
このように、単純にChatGPTを利用よりも、カスタムGPTから質問した方がクオリティの高い回答を得ることができます。
具体的な活用シーン
具体的な活用シーンは下記の通りです。
①商品レビューAIとして運用(アフィリエイト用)
②営業メールの自動作成
③ブログ構成案・SEOチェックに活用
④キャラ設定AI(創作やゲーム開発向け)
それぞれ詳しく説明していきます。
活用事例①:商品レビューAIとして運用(アフィリエイト用)
事例:日用品レビューブログでブログの収益化
カスタムGPTにレビューの書き方や評価項目(例:価格・使いやすさ・口コミ傾向)を記憶させておくことで、新商品のレビュー記事が毎日自動で生成できる仕組みに。
ポイント
「生成AIツールを導入している企業は、約60%に上る」との調査結果もあり、ビジネス利用が急拡大しています。
活用事例②:営業メールの自動作成
事例:中小企業の営業担当者が作業時間を1/3に短縮
商談前の提案メール、キャンペーン告知、問い合わせ返信などをテンプレ化したカスタムGPTで即座に作成できます。
社内メンバーも使えるようにして、チーム全体の作業負担も軽減させましょう。
パーソル総合研究所によると、AI導入企業では業務効率やウェルビーイングが向上していると報告されています 。
ポイント
活用事例③:ブログ構成案・SEOチェックに活用
事例:個人ブロガーがネタ切れ解消&構成の質向上
キーワードを入力すると、構成案・見出し・導入文・SEOに強いタイトルまで提案してくれると共に、公開前の「読みやすさチェック」や「共起語確認」もワンクリックでできます。
ポイント
- ChatGPTのWeb閲覧機能と組み合わせるとトレンドにも強くなる
- 構成案の型を複数記憶させると便利
総務省「令和6年度情報通信白書」によると、生成AI市場は2023年に約7,000億円規模まで急成長(前年比+34.5%)しており、今後も拡大傾向が続くと見込まれています。
活用事例④:キャラ設定AI(創作やゲーム開発向け)
事例:個人ゲーム開発者が世界観とキャラ設定を一括管理
カスタムGPTにストーリー背景や登場人物の設定をすべて読み込ませておくことで、会話・イベント・セリフ生成まで自動化。
生成AIのビジネス導入は、対話や資料作成だけでなく創作領域にも広がっており 、AIによるNPCセリフ・イベント生成などゲーム開発での応用も進行中です。
ポイント
この他にも「カスタムGPTの活用方法」を網羅的に学びたい方は、おすすめの書籍を載せておきますのでぜひ活用することをお勧めします。
カスタムGPTの作成手順

①ChatGPTの有料プラン(Plus)に加入
→ GPT-4を利用できることが前提です。
②「Explore GPTs(GPTを探す)」から「作成する」を選択

③「Q&A形式」で設問に答える

ブログ名や説明、性格などを好みで入力

カスタムGPTは英語回答ベースなので「日本語で答えてください」と指示すると◎

名前が決まると、プロフィール画像を作成してくれるので、これでカスタムGPTのベースは完了しました。
設定が完了したら保存する
Q&A形式で細かな設定を行い、完成したら「作成する」から「保存する」を押しましょう。

カスタムGPTを開いて実行!
作成・保存したカスタムGPTは、チャット画面の左側に表示されるようになります。
これを選択し、指示文を送れば、カスタムGPTに基づいた出力が得られるようになります。

補足
より高度な出力を得たい場合は、システムプロンプト、ファイル連携、ブラウジングの有無など、高度な設定でプロンプトや機能をカスタマイズすることもできます。
その際には、GPTの編集からファイルの追加やプロンプトの指示文を入力することで追加修正を行いましょう。
また、作成したカスタムGPTはURLを発行することで、他のユーザーと共有することもでき、チームで作業を行う際にとても便利です。
注意点
項目 | 内容 |
---|---|
有料プラン限定 | GPT-4が必要なので月額料金が発生 |
初期プロンプトが重要 | 性格や回答品質は命令文に大きく依存 |
誤解や暴走の可能性 | 意図が曖昧だと誤回答の原因に |
おすすめのカスタムGPT例
GPTの名前 | 活用方法 |
---|---|
ライターGPT | ブログ記事の構成や見出しを自動生成 |
コンサルGPT | 起業相談や戦略の壁打ち相手に |
教育GPT | TOEIC対策や歴史・数学など専門特化 |
漫画プロンプトGPT | AI画像生成向けプロンプトを量産 |
Web制作者用GPT | コードテンプレート・HTMLチェック用 |
生成AIを使う際には具体的かつ特化した指示文を意識しましょう!
より詳しい実践方法を知りたい方は、こちらの教材をご参考ください。
こちらは「カスタムGPTの活用方集」をとてもわかりやすい内容で学べるのでぜひおすすめです!
まとめ|GPTを”使う”から”育てる”へ

カスタムGPTは、ただのチャットボットではありません。
自分のスタイル・目的・仕事にぴったりと寄り添う「専属AI」を育てることができる、革新的なツールです。
名前や口調を変えるだけでなく、性格や判断基準まで自由に設計できるので、まるで“チームメイト”や“右腕”のような存在に仕上げることができます。
しかも、一度設定すれば、日々のルーティン・調査・文章作成・提案業務まで幅広くカバーしてくれる実用性の高さが魅力です。
少しのカスタマイズで、大きな成果と時間的ゆとりを得られる可能性を秘めています。
「副業を加速させたい方」
「チームでの業務効率を高めたい方」
「創作活動をより快適にしたい方」
は、カスタムGPTの利用をお勧めします。
カスタムGPTという“もう一人の自分”を持つことで、日々のタスクが驚くほどスムーズになるはずです。
ぜひ、あなただけの生成AIを育てて、より効率的な働き方を確立させてみてください!
参考文献
- 「生成AIツールの活用実態」 doda/パーソル(2024) arxiv.org+5persol-career.co.jp+5persol-wsc.co.jp+5
- 「AIはたらくWell‑being調査」パーソル総研(2023–2024)
- 総務省「令和6年度版情報通信白書」(2025年5月発表) fmmc.or.jp+4mirait-one.com+4persol-group.co.jp+4
- 「Shifting Work Patterns with Generative AI」(2025年4月、Eleanor Dillon ら) arxiv.org+1arxiv.org+1
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